投資で得た利益が非課税!?初心者が知っておきたい税金とお得な制度

どーもです。

じろうです。

銀行預金だけでは増えない中で、社会保障費の負担増、増税など会社員を取り巻く環境は厳しくなっています。今改めて注目されているのが株式投資での資産形成です。

株式投資を始めようかなと思っている方に株式投資を始める際に必ず知っておきたいのが『税金』です。

株式投資にはどのくらい税金がかかり、税金を抑えるための節税方法があることを皆さんご存じでしょうか?

今回、株式投資を始める上で知っておきたい『税金』『節税方法』についてご紹介します。

現役〜定年退職までの長い間株式投資を行う時、節税をする・しないでは将来的に手元に残るお金に大きな差が出てきます。

この記事では、『株式投資にかかる税金』『節税のために活用したい制度』をご紹介します。

具体的な制度の利用方法も解説していますので、将来設計に合った制度を選んでいただければと思います!

・株式投資にかかる税金を詳しく知りたい
・節税方法があれば活用したい
・老後資産を効率良く築きたい

投資と税金のキホン

株式投資を始める上で投資家として知っておかなければいけないのが「税金」です。税金と言えば消費税が身近ですが、それ以外はあまり馴染みが無いかと思います。

所得税や住民税等は源泉徴収として、月々の給料より差し引かれるためどのくらい払ってるのか実感が湧きませんね。

こちらでは株式投資において「どのくらい税金がかかるのか」「いつ税金が発生するのか」を解説していきます。

利益にかかる税率は20%!?

結論から申し上げると、株式投資で得た利益に対して税率20.315%の税金がかかります。

具体的には、値上がりした株式を売却時の利益への「譲渡益課税」と企業から株主への配当金にかかる「配当課税」の2種類があります。

【譲渡益課税のイメージ】
100万円を投資→ 110万円値上がり時に売却→ 10万円が売却益→ 20,315円の税金が差し引かれる→ 79,685円が手元に残る
【配当課税のイメージ】
10万円の配当金 → 10万円に20.315%の税金 → 79,685円が手元に残る

課税されるタイミング

ご注意頂きたいのが譲渡益課税は「売却した時」にかかる税金のため、保有している限り譲渡益課税はかかりません。

そのため頻繁に売買を繰り返すと都度発生した利益の20%に税金がかかるため、資産や利益を積み上げるのに非効率的です。

長期的に値上がりしていく可能性のある企業へ少しづつ投資し、じっくり待つ投資手法もおすすめです。

株式投資の利益に税金がかからない!?【知っておきたいお得な制度】

せっかく株式投資で資産を築こうと思っても

「20%も税金に取られては全然増えないじゃないか!?」
「株式投資で高い税金を払うよりも貯金で地道に貯めた方がいいのでは?」

そんな不安を抱える人たちに「節税方法3つ」をご紹介します!

どこかで聞いたことあるけど、よく分からないという方にも分かりやすく解説します。

  • 一般NISA
  • つみたてNISA
  • 新NISA

一般NISA・つみたてNISA

NISAとは「少額投資非課税制度」と言い、株式投資で得た利益が非課税となる制度です。

個人の資産運用を応援するための制度であり、20%の税率が非課税となるためこれから投資を始める人やまだNISAを始めていない人にもおすすめです。

NISA、つみたてNISAそれぞれの内容を下記の表にまとめました。

一般NISAつみたてNISA
年間非課税枠120万円40万円
非課税期間5年間20年間
投資可能期間2023年まで2042年まで
投資可能商品上場株式、ETF、投資信託、REITなど投資信託
売却いつでも可いつでも可

   NISAは年間非課税枠が大きく、投資できる商品が多いため幅広く投資したい方におすすめです。

 つみたてNISAは年間非課税枠が小さい分投資期間が長いため、じっくり投資したい方におすすめです。

私は年間40万円であれば無理なく投資に充てることができ、コツコツと積み立てる方が手間が掛からないのでつみたてNISAを選びました。

NISAとつみたてNISAは併用できませんのでご注意ください!

新NISA

NISAが2023年で終了となっており、もう終わっちゃうの!?と思いますが、2024年から「新NISA」がスタートします。

現行の一般NISAから変更となる点がありますので、しっかりと解説していきます。

一般NISA新NISA
年間非課税枠120万円

   1階:20万円(積立のみ)

   2階:102万円 ※注1

   合計:122万円 

非課税期間5年間5年間
投資可能期間2023年まで2024年~2028年まで
投資可能商品上場株式、ETF、投資信託、REITなど

1階:投資信託(つみたてNISAと同じ投資商品)

2階:上場株式、ETFなど一般NISAと一部同じ ※注2

売却いつでも可いつでも可

※注1 2階部のみを投資を行うことは不可。原則1階の積立投資を行うことで2階部も利用可能(1階部の満額20万円でなくても良い)

※注2 管理銘柄や整理銘柄やレバレッジの効いた投資信託は対象外

大きく変更となる点が2階構造の年間非課税枠となります。

1階部で積立投資を対象とすることで、長期的・安定的に資産形成することを多くの方に知ってもらうために制度設計されています。

積立投資を5年間×20万円では投資できる金額は少なくないか?と思われるかと思いますが、非課税期間が終了後につみたてNISAに移行することができます(ロールオーバー)

NISAを始めるまでの手順

「いざNISAを始めてみたいけど何をしたらいい?」と悩んでいる方はいませんか。

こちらではNISAを始めるまでの手順と始める上で重要なポイントをご紹介します!

NISAを始めるまでの手順

NISAを始める上で具体的な手順は下記の1〜5になります。

  1. 口座を開設する金融機関を選ぶ
  2. 必要書類を準備して口座開設の手続きを行う
  3. 金融機関が税務署へ開設申請を行う
  4. 投資する銘柄を選ぶ
  5. ※積立金額を設定する(つみたてNISAのみ)

重要なポイント:金融機関を選ぶ際のポイント

「普段使っている銀行や有名な証券会社で開設すれば大丈夫!」と思っている方は一旦ストップです!!

それぞれの金融機関によってサービスの内容が違うため、じっくりと選んだ上でNISA口座を解説することおすすめします。

「じゃあ何を基準に選んだらいいの?」という悩みに金融機関を選ぶポイント3つ紹介します。

 1.売買手数料

株式の売買を行うにあたり1取引につき発生する手数料です。せっかく出た利益も高い手数料を払っていては意味がありません。

売買手数料が無料な金融機関もあるため、まずは手数料無料なところから探してみましょう。

 2.取扱銘柄数

国内株式ではなく、海外株式を含めた取扱銘柄数に注目していきます。銘柄が多い=選択肢の幅が広がるので自身の投資目的に則した銘柄を選ぶことができます。

堅実な投資をしたい方は地域で分散投資できる全世界分散型の投資信託、大きな値上がりを期待したい方は新興国株式など検討してみましょう。

  3.普段使っている口座との互換性

意外に「使いやすさ」も大事なポイントになります。普段使っている銀行口座から証券口座へオンラインで送金できたら楽ですよね?

例えば、都度銀行口座よりお金を下ろして証券口座に入金する。または、送金の度に手数料を支払う。では面倒でもったいないですよね。

証券会社によって、手軽にかつ無料で送金できるサービスもあるため自身の銀行口座と互換性はどうか?を見てみましょう。
1〜3のポイントを網羅したのが「SBI証券」や「楽天証券」といったネット証券です。
手続きや入金などの作業が全てオンラインで対応できるため、手間もかからず便利です。

重要なポイント:投資する銘柄を選ぶ際のポイント

「実際何に投資をしたらいいの?」が投資を始める方にとって最大の疑問になっているかと思います。

何の銘柄が値上がりしていくかは専門家やプロの投資家でも分かりません。そこで投資初心者の方や心配を減らしたい方は下記の3点を参考に選ぶことをおすすめします。

 1.インデックスファンド

インデックスファンドは特定の指数に連動した値動きをする投資信託です。

日経平均株価/日経225:東証上場銘柄の内日本経済新聞社が選定した代表的な225社の株価指数)
東証株価指数/TOPIX:東京証券取引所に上場する銘柄をもとに算出された株価指数
NASDAQ総合指数:ナスダック市場に上場している全銘柄約3,000の株価をもとに算出された指数
S&P500:ナスダックに上場している代表的な500銘柄を時価総額加重平均し算出した株価指数

個別企業への投資はリスクや値動きの変動も大きいので、投資初心者の方にあまりおすすめできません。

その点インデックスファンドは様々な業種の企業が「パック売り」されているので、個別株よりも安定していると言えます。

また、世界経済を牽引する米国企業が含まれる指数(NASDAQやS&P500)は長期的な視点では値上がりが期待することができます。

 2.信託報酬の安さ

信託報酬とは投資信託を管理・運用してもらうために支払うコストになります。

既にご紹介した売買手数料と同じく出来るだけ抑えたいコストです。そのため信託報酬の安い投資信託を選ぶことをおすすめします。

インデックスファンドは指数に連動するため、運用へのコストが掛かっていない分信託報酬が安い傾向にあります。

一方でプロのトレーダーが運用するアクティブファンドは、インデックスファンドよりも良い成績(値上がり)を出す場合がありますが、運用コストが掛かる分信託報酬が高めです。

 3.分散投資ができている

安定的に資産を築いていくためには1つの投資商品に集中するのではなく、様々な投資商品にリスクを分散することが重要です。

リスク分散とは言いつつも実際に何に投資をしたらいいか、どう資産を管理したらいいかは投資初心者にとってハードルが高いです。

そこで、分散型の投資信託をおすすめします。具体的に地域分散型(複数の国・地域の資産に分散)、資産分散型(株式や債券といった複数の商品に分散)があります。

これらの投資信託を選ぶだけで、リスク分散ができているため安定的な運用が期待できます。

関連記事

どーもです。ジロウです。株式投資や資産運用と聞くと何を連想されますか? 「難しそうで自分ではできない」「ギャンブルみたいでお金が減る」「そもそも怪しい」 とマイナス[…]

初心者向けおすすめの投資方法を紹介

おすすめの投資銘柄

銘柄選定において重要3つのポイントを抑えた投資銘柄2つご紹介します。

eMAXISSlim米国株式(S&P500)

  • 信託報酬:0.0968%
  • S&P500に連動したインデックスファンド

eMAXISSlim米国株式(S&P500)

eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)

  • 信託報酬:0.11%
  • 先進国(アメリカ、日本、イギリス等):88%
  • 新興国(中国、台湾等):12%

 →地域分散型インデックスファンド

eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)

まとめ

長期的に資産を築くために税金をしっかりと学んでいきましょう。特にNISAなどの非課税制度は政府が推進しているため、投資を始める上で絶対に活用したいで制度です。

増税や社会保障料の負担増など現役の会社員にとって耳の痛いニュースが続いています。

本記事を読んで投資を始める際に少しでも皆さんの参考になったら嬉しいです。